Free多彩な現代アートの世界 八戸市美で企画展「美しいHUG!」

展示室内外にさまざまな素材を用いた作品が並ぶ展覧会「美しいHUG!」

八戸市美術館は29日から、企画展「美しいHUG!」を開催する。6人のアーティストによる現代アート作品8点を展示。展示室以外にも館内の大空間「ジャイアントルーム」や同館前広場、建物の外壁など、さまざまな場所に作品を設置した。鑑賞者が触れたり装飾を加えたりすることのできるものもあり、多彩なアートの世界に親しむことができる。8月28日まで。

 同展では、ゲストキュレーターとしてアーツカウンシル東京の森司さんを迎えた。青木野枝さん、井川丹さん、川俣正さん、きむらとしろうじんじんさん、黒川岳さん、タノタイガさんの6人のアーティストの作品が美術館内外に並ぶ。

館内の大空間「ジャイアントルーム」に展示された、青木野枝さんの彫刻作品「もどる水/八戸」

昨年6月から始まった先行プロジェクトに参加した人が絵付けした茶わんや、同館収蔵の教育版画「虹の上を飛ぶ船」を題材に、市内の小中高校生と制作した音楽インスタレーションなどもラインアップ。同館が軸としている市民参加型のアートプロジェクトと、形ある作品との関係性をテーマに展覧会が構成されている。

 より多くの市民に展示を楽しんでもらいたいと、今回は一般の観覧料を500円、高校生以下は無料に設定。会期中何度も観覧できるフリーパス「かおパス」も利用できる。

 佐藤慎也館長は「石、鉄、木、プラスチックなど、さまざまな素材を使った迫力ある展示になっていると思う。ジャイアントルームの高さを生かした作品も見どころ」と展覧会の魅力をアピール。同展を統括した大澤苑美学芸員も「6人の作品を通じて、市美術館がどんな美術館かを改めて考える展覧会になっているので、多くの人に見てほしい」と力を込めた。

 時間は午前10時~午後7時。火曜休館。

 
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