Free第26回 ツアーの出発点

【三浦委員長の近況】ツアー初日は盛岡市でした。とても温かい声援をもらってスタートできました。八戸からもツアーを始めたいと思いました=9日、盛岡市のライブハウス「Thefivemorioka」

〈2017年9月26日掲載〉

バンドがツアーを始める時、初日の会場として千葉県の「千葉LOOK」がよく選ばれます。ここを出発点にすることは、ツアー成功への願掛けの意味も持っているようです。この世界における験担ぎと言えます。私がやっている空想委員会というバンドも今まで何本もツアーをやってきましたが、「千葉LOOK」から始めたことが何度もあります。

しかしながら、個人的にはどこの会場から始めても大差はないと思っていたし、自分の時にはこの験担ぎは当てはまらないと思っていました。

そんな私の考えが変わったのが、9月から始まったワンマンツアーの初日です。今回は、大学時代の4年間を過ごした盛岡市でした。

ワンマンツアーは他のライブと比べて独特の緊張感があります。空想委員会だけを見るためにチケットを買ってくれた人を絶対に満足させたいと気合も入ります。曲順や演出も考えに考えるので、準備の期間も長くなります。「最高のものを届けたい」という気負いも生まれます。

一番プレッシャーの大きい初日がうまくいけば自信を持ってツアーを続けられるし、もしそれがいまいちであれば不安を抱えたままツアーをすることになります。どんなにライブをたくさんやってきても難しいものなのです。

前日入りした私は市内を一人で散歩しました。歩いていると大学時代のことを思い出しました。盛岡で暮らした時間があったからこそ今の自分がいるのだと思うと、この場所の全てが私の味方であるように感じたのです。

緊張感でいっぱいの私でしたが、徐々に落ち着きを取り戻し、当日は安心してステージに立てました。おかげさまでその日のライブはとても良いスタートになりました。

自分が生まれた土地や学生時代を送った場所で過ごした時間が私の背中を押してくれています。そんな思い出が今後も変わらず支えてくれるのだと思うと、とても心強いです。故郷からツアーを始めることを験担ぎにしたくなるくらい貴重な体験でした。

 
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