十和田市と八戸市にスタジオを構える「すみ子モダンバレエ研究所」（内沢すみ子主宰）の内沢央那（ひさな）さん（９）＝三沢市立三沢小４年＝が、第８０回全国舞踊コンクール（３月２３日～４月４日、東京都）の現代舞踊第二部で入選を果たした。同部門への出場は初めてだという内沢さんは「全力を出し切って楽しく踊れた」と喜んでいる。

　国内若手舞踊家の登竜門として１９３９年から続く、日本で最も歴史のあるコンクール。現代舞踊二部は１２歳以下が対象。

　内沢さんは「祝（はふり）の響」という作品を披露。「お祝いの温かいイメージで、見ている人を笑顔にするような気持ちで踊った」という。同部門初挑戦で、出場１４８曲のうち上位３９曲に選ばれた。

　指導する内沢主宰は「新型コロナで練習がリモートになることもあった。大変な時期でも地道に練習を続けて、よくここまで頑張ってくれた」と教え子をたたえる。

　内沢さんは「ミスなく上手に楽しく踊れた」と手応えを口にする一方で、「１０番以内には入りたかった」と悔しさもにじませる。「来年も出場して、次こそ入賞を目指す」とさらなる飛躍を誓った。