Free寒立馬、親子仲良く 今年初の子馬誕生/東通

母馬(右)にぴったりと寄り添う子馬=17日、東通村
母馬(右)にぴったりと寄り添う子馬=17日、東通村

東通村は17日、下北半島国定公園尻屋崎で放牧されている青森県の天然記念物「寒立馬(かんだちめ)」に今年初の子馬が生まれたと発表した。寒立馬は12頭になった。尻屋崎は5月にかけ出産シーズンを迎え、仲むつまじい親子の姿が見られるようになる。

 村によると、16日午前9時ごろ、担当者が放牧地で生まれたばかりの子馬を見つけた。全身が黒で、額と足元に白が交じる体高約1メートルの雌。健康状態は良好で、強風に見舞われた17日は6歳の母馬「雪姫」のそばから離れず、乳を飲んだり、並んで草を食(は)んだりと愛らしい姿を見せた。

 寒立馬の管理は昨年、地元の牧野組合から村に移った。観光資源としての知名度が高く、村商工観光課の相馬和史総括主幹(45)は「無事に生まれて良かった。人々に愛される馬に育ってほしい」と期待を込めた。寒立馬は基本的におとなしい性格というが、安全のため「触らない、(馬と相性の悪い)犬を連れて来ないといったマナーを守って楽しんでほしい」と呼びかけている。

 
お気に入り登録