Free泉山さん名人、石倉さん子どもの部優勝 青森県手踊名人決定戦で快挙

青森県手踊名人決定戦で第52代手踊名人となった泉山華澄さん(右)と子供の部で優勝に輝いた石倉沙由妃さん(中央)。師匠の小柴瑩子さん
青森県手踊名人決定戦で第52代手踊名人となった泉山華澄さん(右)と子供の部で優勝に輝いた石倉沙由妃さん(中央)。師匠の小柴瑩子さん

2月に行われた第52回青森県手踊名人決定戦(青森放送主催)で、南部手踊り小柴社中(八戸市)の泉山華澄さん(27)が第52代名人、子どもの部で石倉沙由妃さん(15)=市立是川中3年=が優勝に輝いた。泉山さんは「ずっと名人を目指してきた。やってきたことが結果につながった」、石倉さんは「自信を持って踊れた。優勝はうれしい」とそれぞれ喜びを語った。

 小学1年から手踊りを習い始めて、今年で20年になる泉山さん。妹の千夏さん(26)が6年前に名人となり「悔しい気持ちもあり、次は自分の番と思っていた」と本音を明かす。

 演目は「南部馬方三下り」。「馬を売りに行く力強さや寂しさを表現しなければいけないのが難しい」と語る。多くの歌い手の歌を聞いて練習に励んだ。

 昨年は準優勝でプレッシャーを感じた部分もあったが、本番では「緊張はなく、気持ちよかった。満足できた」と振り返る。

 今後に向けて「これからの手踊りを盛り上げていきたい」と力を込めた。

 石倉さんは師匠の小柴瑩子さん(78)が名人になった際と同じ「南部甚句」を踊った。昨年は準優勝で「去年より踊りの間を意識した。自宅でも練習した」という。「同じ踊りでも踊り手によって個性があるのが手踊りの魅力」と語る。

 高校入学後も続けるといい「先生や先輩方と同じ名人を目指し、感動を与えられるような踊り手になりたい」と意気込む。 小柴さんは「若い方々の目標になる。郷土の手踊りを自信を持って続けていってほしい」と目を細めた。

 
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