Free146年の歴史に思い 洋野・向田小で閉校記念式典

児童は、思い出を胸に未来へと歩んでいくことを誓った
児童は、思い出を胸に未来へと歩んでいくことを誓った

本年度末で閉校する洋野町立向田小(野崎祐司校長)で21日、閉校記念式典が開かれた。全校児童23人が自然豊かな地域で共に過ごしたことに感謝し、新たな環境でも飛躍することを誓った。

 同校は1876年に開校。幾度かの移転を経て1993年、現在地に新築された。古くから地域一体となった活動が盛んで、コメ作りやナニャドヤラ継承に励んできた。これまでの卒業生数は1800人余り。児童数減少により4月に町立大野小へ統合される。

 式典には、児童や教職員、地域住民ら約100人が出席。野崎校長が「146年の歴史の中で地域と伝統を育て、輝かせてきた。中学校や統合先でも自分らしく歩んでほしい」とあいさつ。

 6年の太内田日菜子さん(12)は「たくさんの先輩に温かく見守られ、学校生活を送れた。向田小最後の卒業生として、みんなと過ごせたことを誇りに思う」と胸を張った。

 式典後、思い出の会が開催された。全校児童が「豊年太鼓」や合唱、呼びかけを披露。「挑戦する気持ちを忘れずに大野小でも頑張りたい」などと高らかに宣言した。

 
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