Free空自三沢F35Aが緊急発進任務、本格運用開始 中ロ機念頭に警戒監視強化

スクランブルの警戒任務に当たっていることが分かったF35A戦闘機=2022年12月、三沢基地
スクランブルの警戒任務に当たっていることが分かったF35A戦闘機=2022年12月、三沢基地

航空自衛隊三沢基地に配備されているステルス戦闘機F35Aが、領空侵犯などの恐れのある他国の航空機の警戒監視に当たる緊急発進(スクランブル)の任務に就き、本格的な運用が始まったことが22日、防衛省などへの取材で分かった。中国やロシアを念頭に日本周辺の警戒監視を強める。

 F35Aはレーダーに捉えられにくいステルス性を持つ空自の主力戦闘機。長くスクランブルの任務に当たってきたF2戦闘機の後継として2018年から三沢基地への配備が始まった。現在は33機が駐機し、最終年度の24年度までに計42機態勢になる予定だ。

 配備以降は夜間を含めた訓練を実施し、本格運用の準備を進めてきた。防衛省は取材に対し、F35Aが任務に就いた時期などの詳細について「どの戦闘機が任務に当たっているかも含め、(相手国に)手の内を明らかにすることになる」として公表していない。

 統合幕僚監部の資料によると、2021年度の空自によるスクランブル発進回数は1004回。対象となった機体は約7割が中国機、約3割がロシア機だった。

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