Free救急出動9956件、過去最多 高齢化やコロナ影響か 八戸消防本部22年

八戸消防本部(金濵康光消防長)は、八戸市の2022年の火災と救急・救助の概要をまとめた。出火件数は50件(前年比15件減)、救急出動は1971年の統計開始以来過去最多となる9956件(1027件増)、救助出動は32件(13件減)。救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの平均時間は10・8分となり、06年以降、初めて10分を超えた。

 同本部指令救急課によると、高齢化を背景とした救急の需要増と新型コロナウイルスの第7、8波に伴う陽性者増加に関連し、患者搬送のため救急出動が増加。平均時間の10分超えは、発熱などの情報聞き取りに時間がかかるほか、救急隊が感染防止徹底のための準備に時間を要することなどが要因と考えられるという。

 同課の担当者は「引き続き感染防止徹底に協力いただき、救急車の適正利用をお願いしたい」と話した。

 火災の種別は建物26件、車両10件、その他14件。死者は6人減の1人で負傷者は3人。損害額は3418万円増の1億1870万円。出火原因はたき火が6件で最も多い。電灯・電話等の配線5件、放火、たばこ、配線器具、排気管が各4件と続いた。

 救急の1日の平均出動件数は27・3件。内訳では急病が前年比1063件増の7342件と最多で、一般負傷1156件、転院搬送721件、交通事故383件と続いた。医療機関収容までの平均時間は42・7分。救助出動は交通事故が11件で最多だった。

 同本部予防課は住宅用火災警報器に関し、青森県内で全ての住宅に設置が義務付けられた2008年からの時間経過を踏まえ、「正常に起動するように電池の交換などを確認してもらいたい」と呼びかけている。

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