Free34年の歴史に幕 誇り胸に巣立ち/三農高が農業経済科閉科式

式典後、記念写真に納まる農業経済科の生徒と関係者
式典後、記念写真に納まる農業経済科の生徒と関係者

青森県立三本木農業高(中村豊校長)は27日、同校で農業経済科の閉科式を開いた。最後の卒業生となる32期生の3年生ら約50人が、34年間の歩みを振り返りながら閉科を惜しんだ。

 同科は1989年、情報化や国際化が進む社会の中で通用する農業、流通、情報処理の知識を持った人材の育成を目指して開設。簿記などさまざまな検定、資格取得にも力を入れた。

 日本学校農業クラブ全国大会で、全国1位の最優秀賞を計6回獲得。コンビニのローソン(東京)や、太子食品(三戸町)と共同で商品開発にも取り組んだ。

 昨年度までの卒業生は1093人。学習内容の一部は、三本木農業恵拓高の食品科学科に引き継がれる。

 式典では、中村校長が「人材育成という使命を果たし、社会に貢献できたと考える。農業経済科魂という花の種は、卒業生の心の中に引き継がれ、やがて未来に大きく花開くものと信じている」とあいさつ。農業経済科の活動などを動画で振り返った。

 生徒を代表して3年苫米地裕羅さんが「社会に出てからも農業経済科の卒業生であることに誇りを持ち、それぞれの道を歩んでいきたい」と決意を述べた。

 
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