Free南部鉄器の魅力発信 田中碧選手に感謝状 達増知事 

達増拓也知事(左)からの感謝状を手にする田中碧選手(中央)。手前は贈呈された記念品=28日、東京都内
達増拓也知事(左)からの感謝状を手にする田中碧選手(中央)。手前は贈呈された記念品=28日、東京都内

サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で活躍した日本代表の田中碧選手(24)=デュッセルドルフ=が、岩手県の伝統工芸品「南部鉄器」の魅力発信に貢献したとして、達増拓也知事は28日、田中選手に感謝状と記念の鉄瓶を贈呈した。

 田中選手は2021年の渡独後、鉄分を摂取できる現地の食材が少ないことから、南部鉄器を日常生活で使い始めた。W杯期間中のテレビ番組でその様子が紹介されると話題になり、愛用する鉄瓶が半年先まで納品待ちになるなど反響を呼んでいる。

 東京都内で開かれた贈呈式で田中選手は、県南部鉄器協同組合連合会の及川貢基副会長からも南部鉄器のフライパンなどを記念品として受け取った。

 あいさつした達増知事は、生活の知恵として南部鉄器が世代を越えて使われ、トップアスリートの健康管理にも役立っていることを喜び、「日本や海外の皆さんにどんどん使ってほしい」と期待した。

 「手入れが簡単。これからも使っていきたい」と感謝の言葉を述べた田中選手。ライバルも多い海外の他選手に南部鉄器を勧めるかを記者に問われると、「鉄分を取ると走れるようになる。皆が走れるようになっちゃうので、本当は伝えたくない」と茶目っ気たっぷりに話した。

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