Freeユーモア交えSDGs学ぶ たかまつななさんが八戸講演

カードゲームを楽しむ参加者に声をかける、たかまつななさん(右奥)。左はみのるチャチャチャ♪さん
カードゲームを楽しむ参加者に声をかける、たかまつななさん(右奥)。左はみのるチャチャチャ♪さん

八戸市は17日、八戸プラザホテルで「SDGs(持続可能な開発目標)セミナー」を開いた。お笑いジャーナリストのたかまつななさんが「笑って学ぶSDGs」と題して講演。ユーモアを交えたトークやSDGsに触れるカードゲームの体験などを通し、70人の参加者が国際社会共通の目標について理解を深めた。

 たかまつさんは、ゲストで登場したお笑い芸人・みのるチャチャチャ♪さんとかけ合いをしながら、SDGsが掲げる17の目標を説明。「経済のことを考え、環境にも配慮し、暮らしや社会のことも考えていく。それは平和でなければできず、みんなで連携していこうと、国連の全加盟国一致で採択してSDGsをやろうと決めた」と解説した。

 自身が海外で取材した経験談も交え、スクリーンに画像を映しながら参加者にクイズを出題。日本のSDGsの達成状況について、「世界のランキングでは19位だが、順位はだんだん下がっている」と指摘し、「女性議員が少ない」「二酸化炭素の排出量が多い」などの課題を挙げた。

 参加者は、トランプの「ばば抜き」のようなルールで遊びながら、食品ロスや子どもの貧困といった国内外の課題に触れるカードゲームなども体験した。

 参加した青森県立八戸東高2年の五日市朱愛(しゅま)さん(17)は「学校でもSDGsの授業がある。セミナーは楽しく学べて、もっと関心が高まった」と話した。

 セミナーは、SDGsに関する市民の認知度向上と理解促進を目的に開催。たかまつさんは、主権者教育やSDGsの普及、啓発を手がける「笑下村塾」(東京)の代表を務めている。

 
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