Free八戸西高生3人が優良賞 全国高校文芸コン短歌、俳句部門

第37回全国高校文芸コンクールで優良賞に輝いた(左から)内澤七美さん、嶋森藍那さん、向井心和さん
第37回全国高校文芸コンクールで優良賞に輝いた(左から)内澤七美さん、嶋森藍那さん、向井心和さん

第37回全国高校文芸コンクール(全国高校文化連盟など主催)で、青森県立八戸西高の3年生3人が優良賞に選ばれた。短歌部門は向井心和(こより)さん(17)、俳句部門は嶋森藍那さん(18)、内澤七美さん(18)が受賞。3人は受賞を驚きつつ喜びをかみ締めている。

 コンクールは短歌、俳句、詩、小説、文芸評論、随筆、文芸部誌の7部門。今回、短歌には1万245作品、俳句には1万4532作品が寄せられた。

 向井さんの短歌は〈放課後の廊下に響くリハーサルあのメンバーにいるはずだった〉。吹奏楽部に所属していたが、公務員試験対策に専念するため、周りより早めの2年生の3月で部活を引退した時の寂しさを歌に込めた。「うれしい気持ちより驚きのほうが大きかった」と話す。

 嶋森さんの俳句は〈疫病と戦争想い星流る〉。新型コロナウイルスとロシアのウクライナ侵攻の終息を星に願う―という内容。1年生の時から、全国の高校生が腕前を競う「短歌甲子園」に出場し、短歌の腕を磨いてきたが、「短歌だけでなく、俳句でも実力を認められたのはうれしい」と笑顔を見せる。

 内澤さんの俳句は「野春菊北洋に発つ父の朝」。イメージを膨らませ、北洋に旅立つ父親とその子どもの物語を詠んだ。「受賞を知った時は、信じられなかった。良い賞をいただけてうれしい」と喜びを語った。

 青森県南地方では、3人のほかに、短歌で八戸西高3年の河野咲良さん(18)、小説部門で県立八戸高3年の宮下透子(ゆきね)さん(17)が入選に輝いた。

 
お気に入り登録