FreeAプレミアム販路拡大へ 青森県内6社、香港業者とオンライン商談

香港のバイヤーとのオンライン商談に臨むマルゲン水産の源波祐弥さん=13日、八戸市
香港のバイヤーとのオンライン商談に臨むマルゲン水産の源波祐弥さん=13日、八戸市

青森県は、ヤマト運輸(東京)と取り組む県産農林水産物の物流サービス「A!Premium(エープレミアム)」の販路拡大を目指し、12~13日、香港の業者とのオンライン商談会を開いた。参加した県内の6社が現地のバイヤーに商材を試食してもらうなどして自社商品をPRした。

 Aプレミアムは輸送時間を短縮し、鮮度を保ったまま届けられるのが利点。県産農林水産物の付加価値を高め、国内外への販路拡大につなげる狙いがある。海外輸送はコロナ禍で2020年4月に一時停止して以来、個別案件のみの対応だったが、今年8月に再開した。

 相手先の香港は主要取引先の一つ。今回の商談には現地の卸売りや飲食業者など12社が参加した。

 県内参加企業のうち、八戸市の水産加工業「マルゲン水産」は、営業担当の源波祐弥さん(34)が2日間で8社とやりとり。八戸港で水揚げされる魚を使った刺し身の盛り合わせやタラ鍋を試食してもらい、航路でも変わらない新鮮さを画面越しにアピールした。

 先方からは前向きな反応も多く、加工方法への要望や価格への質問などが寄せられたという。

 源波さんは取材に「中一日前後で海外へも発送できる。要望を聞きながら鮮度の良い品を届けたい」と意気込み、「需要についてもさらに勉強し、販路拡大につなげたい」と意欲を示した。

 
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