Free大人も没入、からくりおもちゃの世界 八戸市美術館で高橋さん作品展

今回の展示のために制作した「おもちゃの樹」
今回の展示のために制作した「おもちゃの樹」

今年、第51回デーリー東北賞に選ばれた、八戸市の木製からくりおもちゃ作家高橋みのるさん(63)による「あそらぼ2022~高橋みのるのゲームとからくりおもちゃ展~」が10日、市美術館で始まった。新作15点を含む約60点が、来場客を楽しませている。25日まで。

 市美術館での個展は、旧館で2010年に開催して以来13年ぶり。会場は「からくりランド」「ゲームパーク」など、さまざまなエリアに分かれ、からくり作品を実際に動かしたり、パズルやボードゲームで遊んだりすることができる。

 目玉の一つは、同市のデザインラボレンダーリンクスの松橋茂則さん(59)と、工作工房の鈴木篤史さん(33)と1年をかけて共同制作した、初披露のゲーム機「ギアポート」。木製のゲーム台に、物体認識カメラと液晶モニターを搭載し、アナログとデジタルを融合させた。第1弾のゲーム「カーリンガー」は、子どもから大人まで多くの人の注目を集めていた。

 高橋さんは「コロナ禍やウクライナ侵攻など暗い話題が多いが、この展示で楽しい時間を過ごしてほしい」とアピールした。

 入場無料。時間は午前10時~午後6時。17日は高橋さんが非常勤講師を務める八戸聖ウルスラ学院中の生徒が制作したからくり装置の発表会を実施。23日は東京おもちゃ美術館の多田千尋館長の講演が行われる。

 
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