Free羽生ファン、全国から続々 八戸公演開幕、観光関係者は集客力実感

羽生結弦さんの単独公演が開幕したフラット八戸。開場前からファンによる長蛇の列ができた=2日午後5時ごろ
羽生結弦さんの単独公演が開幕したフラット八戸。開場前からファンによる長蛇の列ができた=2日午後5時ごろ

フィギュアスケート男子で冬季五輪を2連覇し、プロ転向を表明した羽生結弦さん(27)が、自ら総合演出する単独アイスショー「プロローグ」の八戸公演が2日、フラット八戸で開幕した。会場周辺や最寄りの八戸駅は、全国から集結した熱烈なファンで混雑。八戸市内の宿泊施設や観光案内所も対応に追われた。地元の観光関係者は「羽生さんの集客力はものすごい」と“羽生フィーバー”を実感していた。

 同市一番町の東横イン八戸駅前(188室)は、アイスショー開催の発表直後から予約や問い合わせの電話が殺到。公演期間中の2~5日は満室の状況が続いている。2日はチェックインの時刻前から30人以上の客が訪れ、フロントに荷物を預けていた。

 下遠良子支配人は「お客さまに来ていただき、ホテル側としてはありがたい。観光や食といった八戸の魅力を満喫してほしい」とアピールした。

 羽生さんの公演などに備え、1日にプレオープンした八戸駅新幹線改札口正面の「はちのへ観光案内所」にも午前中からファンの姿が見られた。

 観光コンシェルジュの小原舞子さん(28)によると、「公演前に観光地へ行きたい」「(羽生さんとゆかりが深い)テクノルアイスパーク八戸への行き方を知りたい」といった問い合わせがあった。「影響力を実感している。羽生さんのファンには八戸のリピーターになってほしい」と語る。

 ただ、駅内にはコインロッカーやベンチが少なく、困惑する人もいたという。「もう少し整備が進めば、訪れやすいイメージを持ってもらえるかもしれない」と指摘した。

 公演の開始時間が近づくと、八戸駅とフラット八戸を結ぶ歩道は、羽生さんが好む「くまのプーさん」のグッズ、手作りのうちわや横断幕を手にした人で埋め尽くされた。

 寒空の下にもかかわらず、屋外に設置されたグッズ販売のスペースは大勢の人でにぎわった。会場の外観や電光掲示板を写真に収める人もいた。

 羽生さんの魅力について、静岡県から訪れたパート従業員井上泰子さん(54)は「努力を惜しまず、一生懸命取り組む姿勢が素晴らしい」と強調。一緒に来場した友人の金子真津美さん(59)も「羽生さんオンリーのショーが見たかったので、夢がかなった」と喜びもひとしおの様子だった。

 二人は市内のホテルを予約することができず、盛岡市に宿泊。「観光はできなかったので、サバ缶や南部せんべいなどの名物を買って帰る」と笑顔を見せた。

 「羽生くん」「八戸へようこそ」と書かれたうちわを持って来場したのは、八戸市の会社員川向夏生さん(24)。新型コロナウイルスの影響で、チケットを入手していた一昨年の八戸公演が中止となった悔しい思い出があるだけに、「念願の羽生さんを見られるのが楽しみ」と声を弾ませた。

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