Free試して「八学スムージー」 ひょう被害リンゴなど活用

さわやかな味わいの「八学スムージー」

規格外農作物活用の研究に取り組む八戸学院大と八戸市が、7月の降ひょう被害に見舞われたリンゴなどを原料にした「八学スムージー」を開発した。10月10日午後1~4時に同市の「はっち」1階ギャラリー1で、限定50個を農作物と共に試験販売する。

 両者は2010年締結の連携協定に基づき、廃棄農作物の削減と新たな価値創出に向け、今年4月から加工品開発に着手。同大地域経営学科の井上丹講師(39)とゼミの学生が担当、被災農家支援も目指した。

 原料に、7月4日の降ひょうで実が傷付いた「岩舘りんご園」のリンゴの可食部分をはじめ、「環境緑花工業」(山谷幹樹代表)のミニトマトと、吉田宗司さん(41)のピーマンもブレンド。はっち3階の飲食店「very berry +」(ベリィベリープラス)の照井美由樹代表がアドバイザーを務め、若者向けに製品化した。

 イベント当日、スムージーは1杯250円で販売する予定。ほかに、降ひょうで傷はあるが食用に問題はないリンゴ、ミニトマト、ニンジン、ジャガイモ、レタスなども並ぶ。

降ひょう被害のリンゴを活用したスムージーを開発、熊谷雄一八戸市長(中央)に報告した八学大の井上丹講師(右から2人目)と学生

29日、井上講師と学生5人が市庁に熊谷雄一市長を訪ね、製品の概要などを紹介した。リーダーの4年宇藤紳太郎さん(22)は「青森県の地域農業の活性化に貢献できれば」と意欲。井上講師は「農産物を少しでも身近に感じてほしいという学生のアイデアを生かした」と述べた。

 試飲した熊谷市長は「おいしい」と目を輝かせながら「廃棄される実を使う循環型の発想が素晴らしいし、味も良い」と太鼓判を押した。

 
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