Free友人と心通わせ笑顔 遠足も体験 ウクライナから避難の双子 大野小入学2週間

同級生らと遠足を楽しんだウエノ・マクシム君(右)=21日、洋野町、写真上=花束を手に「お母さんに渡したい」と話すウエノ・セミョン君=同下=
同級生らと遠足を楽しんだウエノ・マクシム君(右)=21日、洋野町、写真上=花束を手に「お母さんに渡したい」と話すウエノ・セミョン君=同下=

ロシアの侵攻を受けるウクライナから洋野町に避難している、ウエノ・セミョン君(7)とウエノ・マクシム君(7)の双子の兄弟が、町立大野小に入学して2週間がたった。2人は文化の違いなどに戸惑いながらも少しずつ集団生活になじみ、遊びや授業を通して同級生らと心を通わせている。晴天に恵まれた21日は遠足。入学後初めての校外行事に、友人や地域住民との交流を深め、とびきりの笑顔を見せた。

 2人は、旧大野村出身で第2次世界大戦後に行方不明となり、ウクライナで生存が確認された元日本陸軍兵士の故上野石之助さんの親族。侵攻に伴い、母ロハチョーバ・レーナさん(46)らと4月に来町し、今月7日から同校で学んでいる。

 日本では小学2年に該当するが、レーナさんの意向で1学年に在籍し、通訳者と翻訳機のサポートを受けながら生活。1日1時間程度日本語の個別学習を受けつつ、同学年の児童12人と授業や休み時間を過ごしている。家族には写真で様子を伝え、学校生活の不安を解消できるよう努めているという。

 児童らは21日、同町の「おおのキャンパス」に遠足に出かけ、地元ボランティアと共に植物などの自然に親しんだ。

 友人と花束を作ったセミョン君は「お母さんに渡したいな」と顔をほころばせた。マクシム君は、駆けっこや大きな葉を使ったお面作りなど、さまざまな遊びに興味を示した。

 久保田純子校長は「友人と過ごす中で、自然と言葉を覚えているようだ」と2人の成長を実感。遊びのルールが分からないといった時に不安な表情を見せることはあるものの、子ども同士で協力し合って困難を乗り越えているという。

 行事以外でも、ボランティアが日常的に学習を支援していることに触れ、「これからも学校と地域で、子どもたちを見守っていきたい」と話した。

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