Freeプラス表現でビジネス円滑に 元芸人の夏川氏講演/本社政経懇話会

プラスの表現を使った会話を意識する重要性を説く夏川立也氏=20日、八戸パークホテル
プラスの表現を使った会話を意識する重要性を説く夏川立也氏=20日、八戸パークホテル

デーリー東北政経懇話会6月例会が20日、八戸パークホテルで開かれた。コミュニケーション・プロデューサーの夏川立也氏が「吉本芸人として学んだビジネスコミュニケーション術」と題して講演。会話をする際にプラスの表現を使うことは、仕事やプライベートを円滑に回す空気感の創出につながると説明した。

 夏川氏は京都大学在学中に落語家の桂三枝さん(現・6代目桂文枝さん)に弟子入り。卒業後に吉本興業の芸人として活動を始め、テレビ番組「新婚さんいらっしゃい!」の前説などを務めた。

 コミュニケーションについて夏川氏は、漫才などでの「なんでやねん」のツッコミを例に解説。ツッコミで笑いが起きるのは、皆が思っていることを代弁することで「共感の働きかけ」が起きていると説明した。

 その上で、人と向き合う際は、相手に感情を動かしてもらう協力関係の醸成が必要―と訴えた。

 一方、あいさつなど言葉だけのコミュニケーションに関しては「繰り返すうちに言うだけの作業になっていく」と指摘。桂文枝さんの「言葉はどれだけうまくなっても半分しか伝わらないが、感情は2倍になって返ってくる」との教えを披露し「言葉に込める感情を意識することが大事だ」と語った。

 日頃使う言葉を「止まるな」などネガティブなものから「進み続けろ」などとポジティブなものに意識的に変換する重要性を強調。「どうすればプラスの言い方ができるか考えてほしい」とアドバイスした。

 
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