Free【北奥羽の神社】潮山神社(階上町)/「寺下観音」として崇敬

潮山神社
潮山神社

杉木立の参道に沿って流れる寺下川の清流や、滝が放つ冷涼な空気に包まれて潮山神社がある。奈良時代前期の724年、行基大僧正が寺下の地に海潮山應物寺(おうもつじ)を創建し、観音像を祭ったことに始まる。

 1186年には、日本書紀の神話に登場し、剣や矛に具象化される「経津主命(ふつぬしのみこと)」を観音堂に併せて祭った。以来、神仏混交の地「寺下観音」として広く崇敬されている。明治時代の神仏分離令により、1871(明治4)年には観音堂と分かれて創建され、海潮山應物寺の山号にちなんで潮山(うしおやま)神社と命名されたという。

 経津主命は古くから武勇の神とされる。5月の第3日曜日の例祭は、青森県内や岩手県北などから訪れる多くの参拝者が商売繁盛や産業振興、交通安全のほか、安産などを祈願する。

 門前にある茶屋「東門」では、階上早生(わせ)そばやコーヒーも楽しむことができる。

【祭神】経津主命
【御利益】商売繁栄 子授かり安産
【御朱印】あり
【住所】階上町赤保内寺下8

 
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