Free【猿楽の旅音日記】②馬淵川公園の朝

馬淵川公園でランニングする高校生(楽曲のMVより)
馬淵川公園でランニングする高校生(楽曲のMVより)

二戸市に移住して気付いたのは、街のきれいさだ。歩いてもゴミがあまり落ちていない。雑多になりがちな中心街においてもそうだ。そして、地元の人たちの心も美しいと感じる。

 市内を車で走行中に印象的だったのは、信号のない横断歩道では歩行者優先という当たり前のことが当たり前に行われ、子どもたちが丁寧にお辞儀をして渡って行くという風景だ。

 この街を訪れた当初に、「すでに豊かな街だな」と思った。地域で大切にされている魅力的な自然や文化が多いことに加え、人々の心も豊かに満たされていると感じたからだろう。

 中心部にある馬淵川公園も、きれいで気持ちが良い。水と緑が調和した開放感の中で散策できる。時々、カラフルな遊具も目を楽しませてくれる。

 とある日の早朝、楽器を片手に公園へ出かけた。街が動き出す前の静けさと、朝もやの中で、浮かんできたのは弾むようなメロディー。そして、目の前にイメージが広がっていった。

 ランニングをする高校生。子連れの若いお母さん。目を細めてそれらを眺めるご老人。大きく広がる空の下で、今日という一日が始まることへの期待。子どもたちは子どもらしく楽しみ、大人たちは大人としての責任を持って、この土地で生きることに向き合っている。

 この街の時間の流れは緩やかで優しい。爽やかな朝を感じてほしい曲だ。(猿楽)

【馬淵川公園】二戸市中心部の馬淵川沿いにあり、市民の憩いの場となっている。春は桜、冬は崖の氷柱と、河川敷周辺の景色を満喫できる。飛来する野鳥を観察するのも楽しい。

 ※タイトル曲のミュージックビデオ(MV)は猿楽さんのサイト「にのへの旅音」で視聴できる。

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