Free寄贈本の無償提供、みなと体験学習館前でスタート/峯さん「気軽に本と触れ合って」

みなとの図書館で本を選ぶ子ども=写真上=と、「本に気軽に触れ合って、良い本に出合ってほしい」と呼びかける峯綾さん=同下=
みなとの図書館で本を選ぶ子ども=写真上=と、「本に気軽に触れ合って、良い本に出合ってほしい」と呼びかける峯綾さん=同下=

八戸市の「Book Swap Hachinohe」は5日、市民らから寄贈を受けた本を無償で提供する「みなとの図書館」を、市みなと体験学習館前で始めた。毎週日曜に実施予定で、運営する峯綾さんは「遊びに来た方や散歩に来た方が、気軽に本と触れ合ってほしい」と呼びかけている。

 峯さんは昨年10月、夫の転勤で同市に引っ越してきたという。東京都調布市の河川敷で中学生が始めた「川の図書館」を運営するBook Swap Japanの取り組みに共感して、分館として活動を始めた。

 新たな視点の発見やストレス軽減など、本に救われる人を増やすことなどが目的。提供する本は開催日に訪れた市民らに呼びかけるなどして持ち寄ってもらう。

 誰にでも返却不要で提供するほか、読み終えた本を他者に譲ることで持続可能な開発目標(SDGs)にもつながり、本をコミュニケーションツールとした交流の場としても期待できるという。

 介護施設や学校、個人から小説や絵本など約200冊が集まり、家族連れらがお気に入りの1冊を選んだ。家族で訪れた下舘茉由莉さん(8)=市立田面木小3年=は「本がたくさんあって、図鑑や物語をもらった。次は自分の本も持って来たい」と笑顔で話した。

 峯さんは「気軽に見てもらえて良かった。口コミで徐々に広がってほしい」と期待を込めた。

 今後は15日以降、毎週日曜に市みなと体験学習館前で開催。時間は午前10時~正午(雨天中止)。

 
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