Free「おかえり」地元歓迎 55年ぶり五戸帰郷 機関車「DC351」

55年ぶりの里帰りを果たしたDC351=16日、五戸町
55年ぶりの里帰りを果たしたDC351=16日、五戸町

旧南部鉄道の現存する唯一のディーゼル機関車「DC351」が16日、五戸町豊間内のごのへ郷土館の敷地内に設置された。同鉄道は1968年の十勝沖地震の影響で全線廃止となったが、この車両は前年に東京都内の企業へ譲渡され、奇跡的に被災を免れた。この日は多くの町民が設置作業を見守り、幸運の列車の55年ぶりとなる帰郷を歓迎していた。

 DC351は56年に製造。同鉄道の五戸駅―尻内駅間で約10年間運行され、67年に日本冶金工業(東京)に譲渡された。その後は宮津海陸運輸(京都府宮津市)が所有していたが、2020年10月に、町が無償で譲り受けた。

 車両はフェリーで輸送された後、15日深夜に五戸町入り。搬入時には国道454号線沿いに鉄道ファンがカメラを構えて待つ光景が見られた。

 翌16日には設置作業が始まり、長さ8メートル、高さ3・6メートル、重量35トンの車両がクレーンで持ち上げられると町民から歓声が上がった。

 同町豊間内地区コミュニティ市会長の三浦房雄さん(83)は「近所には今も南部鉄道に関わった人がいて、会う度にDC351の話で持ち切りだった。愛された鉄道が戻ってきて感激だ」と喜んだ。

 若宮佳一町長は「感無量だ。五戸に鉄道が走っていたことを子どもたちに知ってほしい」と強調した。

 両親と見学した階上町立石鉢小6年の板橋海翔(かいと)君(11)は「こんなに大きい列車が走っていたなんてびっくり。もし動くなら見てみたい」と期待を膨らませていた。

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