Free新作加え第3期スタート/十和田現美「インター+プレイ」展

青木千絵さんの「BODY」シリーズの2作品
青木千絵さんの「BODY」シリーズの2作品

十和田市のアートによる街づくりプロジェクト「アーツ・トワダ」の10周年を記念した企画展「インター+プレイ」展第3期が12日、市現代美術館で始まる。2020年7月に始まった企画展の締めくくりで、同市出身の映像作家水尻自子(よりこ)さんの短編アニメーションなど2作品を新たに展示する。5月29日まで。

 同館は同日、約3カ月ぶりの開館となる。第3期は1月に開幕予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で公共施設が休館となり、延期になっていた。

 水尻さんの作品は、体や物体をモチーフに、感覚や感触を想起させる「不安な体」(5分47秒)。同企画展のために作られ、21年のカンヌ国際映画祭の「監督週間」で上映された。日本では初公開となる。

 水尻さんは「十和田で子ども時代を過ごした時に感じた感覚や空気感は身体の中に刻み込まれ、自然と作風に出ていると思う」とのメッセージを寄せ、今回の作品については「生きているだけで大丈夫、との思いで作った」としている。

 このほか、岐阜県出身の漆彫刻家青木千絵さんが、人体を独特な形態に融合した「BODY」シリーズの新旧3作品を出展した。

 11日に開かれた内覧会で、鷲田めるろ館長は「第3期は身体の内と外の相互作用(インタープレイ)に焦点を当て、考えるテーマとした」と解説した。

 開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。企画展の観覧は800円、高校生以下無料。

 
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