Free弘前藩祖・津軽為信どんな人? 熊谷さん(工大二高教諭)講演/八戸

津軽為信の出自や電光石火の挙兵について語る熊谷隆次さん
津軽為信の出自や電光石火の挙兵について語る熊谷隆次さん

八戸地域社会研究会(高橋俊行会長)の月例会が8月26日、八戸プラザホテルで開かれた。「戦国の北奥羽南部氏」(デーリー東北新聞社)の執筆者の1人、八戸工大二高の熊谷隆次教諭が「南部一族の津軽為信」と題して講演し、同時代の史料が少ない弘前藩祖・津軽為信の実像に迫った。

 熊谷さんは、津軽氏は江戸時代に系図を改ざんして貴族の血筋を称したものの、実際には南部氏一族で現在の久慈市を治めた久慈氏の庶流であることや、母の違う兄と不仲のため津軽に逃れて大浦氏の養子となったことなどを説明。

 従来は南部氏に反旗を翻して20年で津軽を占領したと言われてきたが、同時代の古文書の分析などから、1589年からわずか1年で成し遂げたと指摘した。

 リーダーとしての為信像については「反乱分子の政権は不安定になるが、内では九戸氏ら、外では安東氏と連携して迅速に津軽を制圧し、豊臣に従うことで支配を安定化させた。政治手腕が抜群の武将」と評価した。

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