Free【東京五輪】「勇気もらった」 本村ねぎらう家族や後輩ら

日本の勝利をたたえる八戸高の生徒たち=28日、八戸市
日本の勝利をたたえる八戸高の生徒たち=28日、八戸市

28日の韓国戦に勝ち、11位で大会を終えた東京五輪ラグビー7人制男子の日本。最終戦にフル出場し、チームの勝利に貢献した八戸市出身の本村直樹(29)=八戸高出、ホンダ=の地元では、家族や後輩らが「誇りに思う」「勇気をもらった」と初の五輪を戦い抜いた本村をねぎらった。

 自宅のテレビで初勝利を見届けた父和之さん(63)は「トライを決めるまでの道筋をつけた。よく頑張った」。一緒に試合を見た母恵子さん(58)も「本当にお疲れさま。誇りに思う」と目尻を下げた。試合終了後には本村から家族に「応援してくれてありがとう」と連絡があったという。2人は「ゆっくり休んでほしい」と体を気遣った。

 八戸高では同日、1、2年生約480人がスティックバルーンを手に韓国戦を観戦し、先輩の勇姿を目に焼き付けた。

 ラグビー部の2年田中智成さん(17)は「相手の意表を突くパスでトライをサポートしてすごかった。自分も勇気を与えるプレーをしたい」と息を弾ませた。2年の岡田愛里美さん(16)は「部活と勉強の両立は大変だが、本村選手のように一生懸命頑張って夢をかなえたい」と刺激を受けた様子だった。

 高校時代に同部の監督として指導した中村政俊さん(52)は「活躍にエネルギーをもらった。県民に勇気と希望を与えてくれた」と教え子をたたえた。

 市民も惜しみない拍手を送った。市中心街のマチニワで前日に続き行われた、市主催のパブリックビューイングに訪れた50代男性会社員は「結果は11位だったが、選手たちはよく頑張った」と頰を緩めた。

 
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