Free軽米家畜市場で1歳馬競り市場 共進会は細谷地さん(軽米)1位

次々に馬が上場され活気づいた競り市場
次々に馬が上場され活気づいた競り市場

軽米家畜市場で10日、伝統の1歳馬競り市場が開かれた。岩手県に加え青森県や北海道、神奈川県など、全国各地で育てられた農用馬など93頭が上場。場内には威勢の良い掛け声や馬のいななきが響き渡り、活気づいた。

 競り市場は久慈市の九戸畜産農協(久慈匡弘組合長)の主催で、今年で70回の節目を迎えた。昔ながらの「手競り」で行われるのが特徴で、岩手県北地方の春の風物詩となっている。

 開会式で、久慈組合長は「記念すべき70回目の開催となった。ここまで続けてこられたのは生産者、馬産振興に関わる皆さんのご支援のおかげだ」と関係者に感謝した。

 競りには1歳馬のほか、2歳以上の馬やポニーなどの番外馬も上場された。鑑定人のテンポの良い掛け声とともに進行し、参加した事業者らは目の前を歩く馬を1頭ずつ見定めながら、次々に競り落とした。最高値を付けたのは日本輓系(ばんけい)種の馬「ミッチャンの倅(せがれ)」で198万円だった。

 競りに先立ち、1歳馬の共進会も開催され、6頭が出場。体形や発育状況などを審査した結果、軽米町の細谷地安美さん(83)が飼育した日本輓系種の「光容(こうよう)」が1位に選ばれた。

 細谷地さんは6年連続で1位を獲得しており、「名誉あることで、本当にうれしい。体が元気なうちは頑張って馬を育て続けようと思う」と笑みを浮かべていた。

 
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