Free年末年始の大雪 除雪の要望・苦情1119件/八戸市

シャーベット状の雪のわだちが残る道路。八戸市は今後、主要な道路から生活道路の除雪に本腰を入れる=21日午後、同市売市左水門下
シャーベット状の雪のわだちが残る道路。八戸市は今後、主要な道路から生活道路の除雪に本腰を入れる=21日午後、同市売市左水門下

八戸市は21日、年末年始の大雪で除雪に関する要望や苦情が、12月30日から1月15日の17日間に1119件寄せられたと明らかにした。一般会計当初予算に盛り込んだ除雪費4億4400万円が既に底を突く見込みとなっており、市は21日、専決処分で4億円を追加。市の除雪費予算が8億円を超えるのは7年ぶりという。

 同日の市議会建設協議会で報告した。市によると市民からは「早く除雪してほしい」「わだちやでこぼこを解消してほしい」などの要望が多く寄せられ、約30センチの降雪があった7~8日には、苦情を含めた電話が200件以上に上った。

 市は委託する市内の81業者全てが稼働して、バス路線など幹線道路から順次除雪に当たったが、次々と降り積もる雪に追いつかなかったと説明。「真冬日が続き、残った雪が堅い雪に変化したことで作業が順調に進まなかった」とした。

 八木田満彦建設部長は本年度の青森市の除雪費が40億円超であることを引き合いに「八戸市で全業者を出動させると1日に5千万円かかる。毎日続いたら財政が破綻する」とした上で、「業者には日中の仕事の後、夜遅くまで休みなしで作業してもらっている」として市民に理解を求めた。

 幹線道路の除雪に一定のめどが付いたことから、今後は生活道路の対応に本腰を入れるという。市民や業者の声を参考に除雪態勢の改善を図る考えも示した。
シャーベット状の雪のわだちが残る道路。八戸市は今後、主要な道路から生活道路の除雪に本腰を入れる=21日午後、同市売市左水門下

 
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