Free誠実な人柄に思いはせ 太宰の長女・津島園子さんをしのぶ会 

故人をしのんで献花する参列者=3日、青森市
故人をしのんで献花する参列者=3日、青森市

旧金木村(五所川原市)出身の作家太宰治の長女で、今年4月に病気で亡くなった津島園子さん(享年78)をしのぶ会が3日、青森市で開かれた。参列者約400人が、文豪の娘として精力的に文化、芸術活動に励んだ故人の誠実な人柄に思いをはせた。

 園子さんは東京都三鷹市出身。早稲田大卒業後、旧大蔵官僚で元厚相の夫雄二氏との間に1男1女をもうけた。長男淳氏は衆院議員。傾倒した油絵の個展を開いたほか、五所川原市で毎年開かれる太宰の生誕記念祭に出席するなど、文豪の素顔をファンらに伝えた。

 しのぶ会には、大島理森衆院議長や三村申吾青森県知事らが参列した。席上、雄二氏は「一切、人の悪口を言わなかった」と回顧。淳氏は「私が政治家を志した時、多くを語らず背中を押してくれた」と亡き母に感謝した。
故人をしのんで献花する参列者=3日、青森市

 
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