Free久慈駅前に「よむのす」オープン 中心市街地へ波及効果期待

低めの本棚に児童書が並ぶ2階フロアで本を選ぶ子どもたち=5日、久慈市
低めの本棚に児童書が並ぶ2階フロアで本を選ぶ子どもたち=5日、久慈市

久慈市立図書館を核とした久慈駅前の複合施設「YOMUNOSU(よむのす)」が5日、開館した。関係者がセレモニーでオープンを祝い、駅前の立地を生かした中心市街地への波及効果に期待を寄せた。
 セレモニーでは、遠藤譲一市長が「全国的に図書館を核としたまちづくりが進んでいる。本に親しむ市民が増え、中心街の回遊性とにぎわいが高まれば」とあいさつ。関係者がテープカットした。
 カフェ、観光交流センターも入居する館内は地元産材をふんだんに使った温かな雰囲気。児童書中心の2階フロアでは、開館を待ちわびていた家族連れが訪れ、子どもたちの目線に合わせて低く設計された本棚でゆっくりと本を選んでいた。
 息子2人と訪れた同市大川目町の主婦生田碧(みどり)さんは「子ども向けのフロアが分かれているので快適に過ごせる」と話していた。
 図書館の収蔵能力は以前の約1・5倍となる15万冊に増加。蔵書にIC(集積回路)タグを取り付け、自動貸出機を自分で操作して本を借りられる。
 1階カフェには、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で使用したジオラマを展示。立ち寄った入館者はジオラマを眺めながらくつろぎ、サンドイッチやコーヒーを楽しんでいた。
 図書館の開館時間は午前9時~午後7時。カフェの営業時間は午前11時~午後6時。いずれも月曜定休だが、施設は元日を除き開館し、観光交流センターでの窓口案内は行う。
低めの本棚に児童書が並ぶ2階フロアで本を選ぶ子どもたち=5日、久慈市

 
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