Free六ケ所村で竜巻か 物置小屋、漁船に被害

はがれたトタン屋根が直撃した漁船=16日、六ケ所村の泊漁港(漁船関係者提供)
はがれたトタン屋根が直撃した漁船=16日、六ケ所村の泊漁港(漁船関係者提供)

六ケ所村の泊漁港で16日午前、突風が発生し、物置倉庫のトタン屋根が飛ばされ、係留中の漁船にぶつかるなどの被害が発生した。泊漁協所属の漁船4隻の漁具などが壊れたが、けが人はなかった。この日は青森県内全域に竜巻注意情報が出されており、青森地方気象台は現地に職員を派遣し、突風が「竜巻」だった可能性もあるとみて調べている。
 同漁協などによると、同日午前10時半ごろ、漁港内の倉庫のトタン屋根が飛ばされ、漁船1隻にぶつかっていると漁業者から連絡があった。屋根は操舵室付近に絡むように巻き付いており、船のフレームがゆがんだり、漁具が壊れたりした。倉庫と漁船は約30メートル離れており、突風で屋根が飛んできたとみられる。
 漁船の船長の男性(39)は「イカ釣りの準備を進めていたのに、こんなことになるなんて」と絶句していた。
 屋根が飛んできた漁船のほか、付近に係留中の漁船3隻も、イカ釣り用の漁具が壊れたり、係留ロープが切れたりした。これらも突風による被害とみられる。同漁協の種市四志美参事は「けが人がなくて良かったが、こんな被害は初めてだ」と驚いていた。
 同気象台は突風の原因などを調べるために、職員6人を派遣。現地で取材に応じた吉田洋一次長は「竜巻などの可能性が高い。現場を詳しく調べて特定したい」と話した。

 
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