Free入館者1000万人突破 道の駅くじ・やませ土風館 

1千万人目の入館者となり、斎藤豊社長(左)から記念品を受け取る實森さん一家

久慈市の道の駅くじ・やませ土風館の入館者数が5月30日、1千万人を突破した。節目の来場者となったのは、盛岡市の団体職員實森(じつもり)崇之さん(48)と妻るみこさん(46)、次男太一さん(17)の一家。関係者は3人に記念品を贈り、中心街の拠点として高い集客力を維持してきた施設の節目を祝った。
 2008年4月にオープン。秋まつりの山車や観光案内所がある「風の館」、特産品専門店と産地直売所が並ぶ「土の館」があり、毎年70万人以上が訪れる。同市を舞台にしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が放送された13年度の入館者は最高の104万6千人を記録した。
 この日は遠藤譲一市長、市観光物産協会の山本えり子会長、土の館を運営する街の駅・久慈の斎藤豊代表が3人に特産品詰め合わせや地酒、花束を贈った。
 實森さん一家はこの日、初めて同市を訪れた。岡山県の高校に通う太一さんは、休校のため約3カ月前から帰省中。来週から学校が再開するため、最後に行ったことのない岩手県内の観光地を訪れたという。
 太一さんは「初めて来たのに1千万人目と聞いて驚いた。これから、もぐらんぴあなど、ほかの施設も回りたい」と話していた。
 同市中心街では、7月5日に新たな拠点となる駅前複合施設「よむのす」が開業する。遠藤市長は「街なかでは若い方がオープンした店も増え、良い流れができている。土風館とよむのすの連携で、来ていただける仕掛けをつくりたい」としている。

 
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