Free八戸藩主らの墓所、景観改善進む 南部光隆さんら有志、都内で修復作業

墓所の修繕作業を進めている16代当主の南部光隆さん。有志の人たちと共に地道な作業を続けている
墓所の修繕作業を進めている16代当主の南部光隆さん。有志の人たちと共に地道な作業を続けている

八戸藩南部家16代当主の南部光隆さん(50)=埼玉県在住=や首都圏に住む八戸市出身者らが、八戸藩主らが眠る東京・芝公園の勝林山金地禅院で、墓所の修繕作業を進めている。墓を囲む石の壁の修復などを行い、作業が始まった当時と比較すると景観が整ってきた。南部さんは「引き続き墓の維持・修繕に努めたい」と力を込める。

 修復作業は、老朽化が進み損傷が激しくなった墓所を維持しようと、約3年前に始まった。

 当初は石の壁の崩落や墓石の倒壊などが見られたが、墓所周辺は徐々に“再生”。南部さんや有志の人たちが、石をセメントで固めてつなげたり、石灯籠を引き起こしたりと地道な作業を続けてきた。

 昨秋には、同院が墓所の近くにある建物を休憩所に改装。墓周辺の一部にはコンクリートが敷き詰められるなど、景観の改善が進んでいる。

 南部さんは「何とか墓を守り、次の世代につなげていきたい」と意欲。活動を通じた交流拡大も目指しており、「地元出身者たちの縁をつないでいければ」と語った。

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