Free「旬の野菜届けたい」 買い物支援へ定期市スタート 十和田湖畔地区

新鮮な野菜の買い物を楽しむ住民ら
新鮮な野菜の買い物を楽しむ住民ら

十和田市版DMO(観光地域づくり推進法人)十和田奥入瀬観光機構は17日、近場にスーパーがない十和田湖畔地区の住民を支援するため、十和田湖観光交流センター「ぷらっと」に産直施設を招いた定期市「ぷらっと金曜市」をスタートさせた。初日は、同市の道の駅とわだ「とわだぴあ」が旬の地場野菜などを販売。多くの住民が訪れ、商品を袋いっぱいに購入した。

 青森、秋田両県にまたがる湖畔地区には、約180世帯約350人が居住しているが、スーパーがなく、買い物に不便さを抱えている。買い物は週1回、1時間以上かかる市街地に出かけ、大量に買いだめする―という住民も少なくない。

 同機構は2月、とわだぴあの協力を受け、ぷらっとで「お野菜市」を初めて開催し、好評だった。地区には観光業に携わる住民が多く、高齢化率も高いことから、生活環境の充実や観光に携わる人材の確保に向け、市を定期開催とした。

 とわだぴあは、白菜やネギなどの野菜のほか、彼岸が近いことから、切り花や菓子類も販売。事前にチラシを配布して注文も募っており、商品の引き渡しも行った。

 とわだぴあの担当者は「湖畔地区は客単価が高く、出店するメリットがある。これからも旬の野菜を届けたい」と話した。

 事前注文で2世帯分約7千円の商品を引き取りに来た森田玲子さん(81)は、「生野菜は市街地まで行かないと買えないので助かる。地元の野菜なのでうれしい」と喜んでいた。

 次回は31日で、秋田県鹿角市の道の駅かづの「あんとらあ」が出店し、秋田産野菜などを販売する。4月以降の日程と出店者は未定。

 
お気に入り登録