Free木育ガールキキちゃん、森林の役割解説 三戸中で講演、ワークショップ

環境学習で生徒と交流する前田彩世さん(中央)
環境学習で生徒と交流する前田彩世さん(中央)

「木育ガールキキちゃん」として活動する、東京学芸大大学院1年の前田彩世さん(23)=大阪府出身=が8日、小中一貫三戸学園三戸中で環境学習を行った。1年生約60人に森林の役割や大切さを説明したほか、ワークショップを通じて木を守り育て、有効活用する方法を探った。

 前田さんは学業の傍ら、木の知識や国産材の魅力を動画投稿サイト「ユーチューブ」などで発信している。昨年、全国の大学生らが三戸町で撮影した映画「日本一の晴れ男」には女優として出演。木育の活動を知った町教委が講師を依頼した。

 前半の講演では、前田さんが土石流の危険性や林業のサイクル、町が取り組む「木の駅プロジェクト」などについて解説した。

 後半のワークショップは生徒が数人ずつのグループに分かれ、地域の木に関する課題と解決方法を議論。林業振興のアイデアとして「木を使ったお土産屋さんをつくる」「木のお茶を開発する」などのアイデアを発表した。

 環境学習を終え、佐藤遙乃さん(13)は「三戸と木の関わりが深いこと、木はさまざまな工夫をして使われていることが分かった」と満足げ。

 前田さんは「生徒たちが授業を楽しんでくれて良かった。自分が住んでいる場所の木、森について考え、行動を起こすきっかけになれば」と話した。

 
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