Free翼に誓う「夢や元気を」 「ブルー」隊長・名久井さん/八戸

飛行隊長として、今後の意気込みを語る名久井朋之2等空佐=7日、八戸市
飛行隊長として、今後の意気込みを語る名久井朋之2等空佐=7日、八戸市

航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の飛行隊長を務める名久井朋之2等空佐(41)=八戸市出身=が7日、市内で本紙などの取材に応じた。2021年の東京五輪開幕式での飛行などを振り返り、「これからも多くの方に夢や元気を与えられるような演技をしたい」と意気込みを語った。

 名久井さんがパイロットに興味を持ったのは小学生時代。ブルーインパルスの飛行を見て感動し、憧れを抱いた。夢をかなえるため、青森県立八戸高を卒業後、防衛大へ進学。空自で操縦技術を磨き、21年4月に念願だったチームに配属された。

 東京五輪、同パラ五輪では、飛行隊長の補佐役として全機の進路や速度のコントロールを担当。「難しいミッションだったが、ブルーインパルスの精強さを示すことができた」と胸を張った。

 22年3月には、チームを束ねる飛行隊長に就任。新型コロナウイルス禍で苦しむ国民に夢や元気を届けようと、全国各地で展示飛行に取り組んできた。

 内規によって、チームでの勤務はあと1年余り。「皆さんが空を見上げて笑顔になってくれるような飛行をしたい。いつか故郷の青森県上空も飛べたらうれしい」と力を込めた。

 
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