Free晩秋の空、黄金に染め/九戸・長興寺のイチョウ見頃

見頃を迎えた長興寺のイチョウ=4日、九戸村
見頃を迎えた長興寺のイチョウ=4日、九戸村

九戸村の長興寺(高山一法住職)の境内にある、村指定天然記念物のイチョウが見頃を迎え、黄金色に染まった葉が晩秋を彩っている。

 村教委によると、この地を治めた九戸家代々の菩提(ぼだい)寺で、戦国武将・九戸政実にまつわる伝説が残る巨木。高さ32メートル、幹周り9・2メートルで、樹齢は約800年と推定される。樹勢は一時期衰えたが、2016年度に根元周辺の土壌を改良後、回復傾向にあるという。

 今年は10月下旬から色づき始めた。4日は地元住民が境内に足を運び、薄れ日に照らされて輝く葉や、地面を黄色に染めた落ち葉が風に吹かれて舞う光景に見入った。

 村教委生涯学習係の大畑英明さん(57)は「歴史ある寺の境内で、シンボルとして長く親しまれている村の名木をぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。

 見頃は1週間ほど続く。

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