Free映画制作団体が町に脚本寄贈 三戸で撮影「日本一の晴れ男」

三戸町に映画の脚本を寄贈した山崎すがら代表(右)と山家輝夏さん
三戸町に映画の脚本を寄贈した山崎すがら代表(右)と山家輝夏さん

全国各地の大学生らが参加する映画制作団体「黎地フィルム」(山崎すがら代表)は22日、三戸町でロケ撮影をした映画「日本一の晴れ男」の脚本を町に寄贈した。来月24日に町内で上映会を開く予定で、山崎代表(20)は「コロナ禍で生きる大学生の思い、叫びを感じてほしい」と呼びかける。

 黎地フィルムは、2020年春にオンライン上で結成。メンバーの中に青森県立三戸高の卒業生がいたことが縁で、初の長編映画を町内で撮影した。町も全面的にバックアップし、中心商店街の道路を通行止めにするなど撮影に協力した。

 町役場で行われた寄贈式には、山崎代表と出演者の山家輝夏さん(21)が出席。脚本を受け取った松尾和彦町長は「大切に保管し、展示する。若い学生たちが三戸で作った映画を多くの人に見てもらいたい」とエールを送った。

 映画は、1960年代に人気を博したハナ肇とクレージーキャッツの喜劇映画シリーズをオマージュ。能天気な大学生が、長雨に悩む大学教授に「自分は晴れ男だ」とうそをついたことで、物語が思わぬ方向へ進んでいく。

 山崎代表はジャンルについて「SF哲学ミュージカルコメディー」と表現し、「大学生だからできる柔軟な発想、表現を盛り込んだ。なかなか映画を撮れない苦しい時期が続いた分、積み重ねたものが花開いた」と話した。

 上映会は9月24日午後2時から、ジョイワーク三戸で開催する。入場無料。

 
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