Freeシラカバ未来に残したい くじ☆ラボ、平庭高原に植樹

丁寧にシラカバの苗木を植える参加者
丁寧にシラカバの苗木を植える参加者

久慈市民と市職員が協力して街づくりを進めるボランティア団体「くじ☆ラボ」が11日、同市山形町の平庭高原でシラカバやレンゲツツジの植樹を行った。子どもから大人まで約110人が参加し、苗木を1本ずつ丁寧に植え、大きく成長することを祈った。

 市によると、平庭高原には約31万本のシラカバが林立し、市を代表する景勝地となっている。市は「日本一の白樺美林」として全国にアピールしている。

 一方で、近年は老齢の木が目立ち、倒木も発生。人が管理しなければ消失する可能性が高いため、再生に向けた対策が喫緊の課題となっている。「くじ☆ラボ」はシラカバに関する理解を広めようと、2017年から植樹活動を続けている。

 参加者は道路沿いに広がるシラカバ林の斜面で苗木300本を植樹。富士見平ではレンゲツツジの苗木112本を植えた。雨の降る中、力を合わせて作業を進めた。

 岩手県立久慈高の畑中翼沙(つばさ)さん(1年)は「穴を掘るのが大変だったけど、いい経験になった」、母親の志保さんは「自然に触れ合う機会はなかなかない。また参加したい」と笑顔を見せた。

 市立山形中の上平一壮さん(2年)は「シラカバが倒れて失われることが問題になっている。自分たちの未来にシラカバを残すために植樹活動を続けたい」と力を込めた。

 遠藤譲一市長は「植えた苗木が将来、平庭高原をきれいにつくっていく。これからも植樹活動を続けていきたい」と述べ、参加者に協力を呼びかけた。

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