Free難関「甲種」合格で表彰 八戸工高、危険物取扱者資格

危険物取扱者甲種を取得し、優秀生徒として表彰された(右から2人目から)川村一斗さん、吉田悠生さん、古里直人さん
危険物取扱者甲種を取得し、優秀生徒として表彰された(右から2人目から)川村一斗さん、吉田悠生さん、古里直人さん

青森県立八戸工業高(竹谷孝治校長)の生徒14人が本年度、危険物取扱者の資格取得に熱心に取り組んだとして、消防試験研究センター県支部から優秀生徒として表彰された。中でも2年生3人は難関の甲種に合格。2年生で3人の合格者を出したのは同校初で、3人は「自ら勉強する習慣が身に付いた」と自信を深めていた。

 危険物取扱者は消防法により、一定量以上の危険物を扱う工場やガソリンスタンドへの配置が義務付けられている。

 3人は講習のほか、担当の井上誠之教諭がオンライン上に準備した問題集に、スマートフォンなどでアクセスし、空き時間に解くなどして知識を深めた。

 電子科の吉田悠生さん(17)は「合格できるか不安だった分、喜びは人一倍だった」と笑顔。電子機械科の古里直人さん(17)は2度目の挑戦で合格となり「物理の問題や計算が苦手だったが、理解できるようになった」と成長を実感した。

 3人の中で最初に合格した電子機械科の川村一斗さん(17)は「物理や化学は大学レベルの計算問題があり、大変だったが合格したことで自ら勉強する力が身に付き、自信が付いた」と充実した表情。

 3人に先駆けて自身も甲種を取得した井上教諭は「それぞれ計画を立てて勉強した成果。学び続ける力があれば、どんな時代でも生き残れる」と努力をたたえた。

 同校では3人のほか、3年生11人が乙種全類を取得した。

 
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