中国、TPP加入を申請

 中国の王文濤商務相
 中国の王文濤商務相
 【北京共同】中国商務省は16日、日本が参加する環太平洋連携協定(TPP)の加入に向け、王文濤商務相が事務局の役割を担うニュージーランドのオコナー貿易・輸出振興相に申請書類を提出したと発表した。両氏は電話会談し、今後の手続きについて意思疎通を図ったという。

 中国と激しく対立する米国がTPPから離脱した中、アジア太平洋地域の経済で主導権を握る狙いがある。加入が認められれば、世界全体に占めるTPP加盟国の国内総生産(GDP)の合計は、現在の1割台から3割程度に高まる。ただ加入には全加盟国の承認が必要で、手続きが円滑に進むかどうかは不透明だ。