自民、敵基地攻撃能力保有提言へ

 自民党本部
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 自民党のミサイル防衛検討チーム(座長・小野寺五典元防衛相)は30日、党本部で会合を開き、検討チーム事務局が提示した敵基地攻撃能力の保有を含めた提言案を全会一致で了承した。出席者によると、提言案は専守防衛の下、「相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力の保有を含めて、抑止力を向上させるための新たな取り組みが必要」と指摘した。党政調審議会などでの了承手続きを経て8月上旬にも首相官邸に報告する。

 政府は提言を受け、国家安全保障会議(NSC)で、計画を断念した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の代替となるミサイル抑止策の協議を進める。