台風、避難情報見直しは年内結論

 昨年相次いだ台風を巡る行政対応や住民避難に関する検証チーム会合であいさつする菅官房長官(左手前)=31日午前、首相官邸
 昨年相次いだ台風を巡る行政対応や住民避難に関する検証チーム会合であいさつする菅官房長官(左手前)=31日午前、首相官邸
 政府は31日、昨年相次いだ台風を巡る行政対応や住民避難に関する検証報告書をまとめた。自治体による避難勧告と指示の一本化も含めた見直しについて、年内に結論を出す方針を示した。災害危険区域に住む災害弱者の支援強化も盛り込んだ。

 避難指示と勧告を巡って、政府は昨年導入した5段階の大雨・洪水警戒レベルで同じ「レベル4」に区分し「全員避難」を求めている。しかし指示が出るまで動かない人がいるため「自治体の意見を踏まえた制度上の整理」に取り組む。

 勧告と指示の一本化のほか、指示について、命を守る最善の行動を求める「レベル5」に格上げする案が出ている。