地震の塀倒壊で女児死亡、不起訴

 2018年6月の大阪府北部地震で、大阪府高槻市立寿栄小のブロック塀が倒れ、4年生の三宅璃奈さん=当時(9)=が死亡した事故で、大阪地検は30日、業務上過失致死の疑いで書類送検された市教育委員会の元学務課長(63)ら3人と、点検業者の担当者(44)の計4人を嫌疑不十分で不起訴とした。

 地検は、4人が地震による倒壊で事故が起きる可能性を予見できたと立証するのは困難と判断したとみられる。大阪府警が昨年12月、書類送検していた。

 塀は1974年に設置され、防災専門家が15年、倒壊の危険性を学校側に指摘していた。