感染で欧州観光「未曽有の危機」

 閑散としたパリのコンコルド広場=27日(ロイター=共同)
 閑散としたパリのコンコルド広場=27日(ロイター=共同)
 【パリ、ジュネーブ、ベルリン共同】スペインやスイスなど多くの日本人も訪れる欧州の観光立国が新型コロナウイルスの感染拡大で「未曽有の危機」(スペイン公共放送)に陥っている。世界的な文化建造物や美術館を含む名所が次々と閉鎖され、祭りや行事も相次ぎ中止に。雇用にも大きな影響が出る見通しで、観光業界は先の見えない不安に悩まされている。

 「出口がはっきり見えず、何が起きるか誰にも分からない」。スペインの業界団体が公共放送に本音を漏らした。

 ルーブル美術館やエッフェル塔、ベルサイユ宮殿など世界に誇る観光地が無期限休業に入ったパリも人影はまばらだ。