海の緊急通報118番、浸透せず

 海で発生した事件や事故を通報する118番が2000年5月に運用が始まって今年で20年になる。110番や119番に比べ、認知度が低く、昨年1年間も約48万件のうち99%が無言やいたずら、間違いでかけたなど内容が伴わない通報だった。18日は、海上保安庁が普及を目指して定めた「118番の日」。「正しい利用に協力してほしい」と呼び掛けている。

 昨年6月、国土交通省が募ったモニター約千人を対象にした調査でも、118番を知っていたのは回答者の51%。80%は「認知されていない」との印象を持っており、浸透していない実態が改めて浮かび上がった。