遺伝性がん、再検査の免除を要望

 乳がんや卵巣がんになりやすい遺伝子変異の有無を調べる検査を一度受けたにもかかわらず、がん治療薬を使う前に再び検査を受けなければならないのは医療費の無駄だとして日本人類遺伝学会などの関連団体は17日、再検査の免除などを求める要望書を加藤勝信厚生労働相に手渡した。

 今の保険医療制度では、特定のがん治療薬を使う際に同様の遺伝子検査を受ける必要があり、一度、自費で検査を受けたことがある「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」の人も、がんになった際に再び検査をしなければならない例がある。要望書では「医学的、科学的に不要な検査をやめるよう対応を求める」とした。