アフガンに中村哲さんの壁画

 アフガニスタンの首都カブール中心部の塀に描かれた中村哲さん=11日(共同)
 アフガニスタンの首都カブール中心部の塀に描かれた中村哲さん=11日(共同)
 【カブール共同】アフガニスタン首都カブール中心部の保健省のコンクリート塀に、4日に殺害された福岡市の非政府組織「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん(73)の貢献をたたえ追悼する似顔絵が現れた。芸術団体「アートロード」が10日、12人で完成させたという。

 アフガンの民族帽「パコール」をかぶった中村さんが日の丸を背景に、花々を咲かせた木々を見つめ、ほほ笑んでいる構図。「この土地で私は愛と思いやりを育む種のみを植える」と、同国の主要言語の一つ、ダリー語の詩も添えられた。

 殺害現場となった東部ナンガルハル州の州都ジャララバードにも同様の絵を描いた。