無料紙発行、16年間で終了

 米ワシントン・ポストの無料紙「エクスプレス」の新聞ボックス=12日、ワシントン(共同)
 米ワシントン・ポストの無料紙「エクスプレス」の新聞ボックス=12日、ワシントン(共同)
 米ワシントン・ポストの無料紙「エクスプレス」の最終号=12日、ワシントン(共同)
 米ワシントン・ポストの無料紙「エクスプレス」の最終号=12日、ワシントン(共同)
 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは12日、日刊の無料紙「エクスプレス」の発行を終了し、16年間の歴史に幕を閉じた。ピーク時の発行部数は20万部に迫ったが、スマートフォンに押されて収支が悪化していた。一面には「せいぜいスマホで楽しんで」との捨てぜりふを残した。

 編集者は、最終日の紙面で「創刊当初はラッシュ時の地下鉄車内で3分の2の人が読んでいた」と往時を振り返った上で「この前の月曜日の朝に車内を見ると3人が読んでいたが、ほとんどの人はスマホの画面を見つめていた」と記した。「こうした状況の中で印刷物が生き残るのは厳しいことだ」とも指摘した。