山口組分裂4年、緊張続く

 兵庫県警のパトカーが警戒する神戸山口組本部=7月、神戸市中央区
 兵庫県警のパトカーが警戒する神戸山口組本部=7月、神戸市中央区
 国内最大の指定暴力団山口組が分裂して27日で4年となるのを前に、神戸市の重要拠点で組員が銃撃される事件が起きた。抗争の可能性が高く、分裂した3団体の間で緊張状態が続く。服役中の山口組最高幹部が10月に出所するのを控えて情勢がさらに流動化する懸念もあり、市民生活への影響を防ぐため兵庫県警などが監視を強めている。

 警察庁によると、神戸山口組からさらに離脱した指定暴力団任☆(人ベンに峡の旧字体のツクリ)山口組を含む3団体で、関係者が絡む抗争とみられる事件は今月13日までに計125件発生。直近1年間は12件にとどまり、減少傾向にあるが、沈静化したとは言えない。