軽石、新たに発生しないと専門家
小笠原諸島南方の海底火山・福徳岡ノ場を25日、共同通信機から記者が取材し、大量の軽石を出した8月の噴火で生まれた二つの新島のうち東側の一つが海に沈んでいるのを確認した。同乗した産業技術総合研究所の及川輝樹主任研究員(火山地質学)は残る新島も1カ月程度で沈むとし「当面、大量の軽石が新たに発生する状況は起こらない」との見方を示した。
青い海に浮かぶ新島の周りはエメラルド色に染まっていた。海底から出た火山ガスの影響とみられる。波で削られた島の端から流れ出した火山灰や土砂の灰色も混じる。近くには、少量の軽石がひものように連なって漂うのも見られた。